透明な車に轢かれる

心境を吐露するだけ

嫌なことを避けて生きていく

 

最近本を買うことが趣味になっている。ふらふらーっと近くのTSUTAYAに行き、 面白そうなタイトルの本を立ち読みして「これだ!」と思ったものを買うのだが、いかんせん自己啓発っぽい感じの本になってしまう。だって「俺はこのままでいいんだ!」って気にさせてくれるんだもん。

この間も積ん読用に買ったのだが、家で結構読んでしまって面白かったので紹介したいと思う。まず『過敏で傷つきやすい人たち(岡田尊司/幻冬舎新書)』。サブタイトルが「HSPの真実と克服への道」となっていてHSPとは「Highly Sensitive Person(敏感すぎる人)」の略語。ユング派の心理療法家のアーロンが提唱したが、科学的客観性がなく精神医学や臨床心理学から取り上げられることがなく今まで来たんだそう。そのHSP精神科医である筆者が患者の傾向などデータを示しながら、どうやって克服するかを書いた本。タイトル見たときに「まさに俺じゃん!」と思ったので買いました。上司に怒られただけで4か月も引きずる男なので。

この本一番面白いのは実際にチェックリストがあって過敏性を分析してもらえるということ。例えば「人から言われた言葉に傷つきやすい」や「嫌なことがあると長く引きずる方だ」のような問いがある。んで、やってみた結果「心の傷」という部門がここだけ突出して得点が高かった。ここともう一つ「愛着不安」という部門があってそれを合わせた点数が高いと生きづらさを感じる傾向にあるみたい。

「不安型か回避型か」という話もあって回避型だった。このタイプは「感情を抱かないように抑圧していてて、感情とか気持ちとかいうものを何の役にも立たない、そんなことに煩わされる暇があるのなら、もっと仕事や趣味や何かを達成することに時間を使った方が良い」「人に頼ったり相談したり、自分の弱みを見せたりすることを好みません。結局人生は、自分でどうにかするしかないと思っているからです」「躓き始める直前まで、なんに問題もないかのように過ごしているのですが、ある日突然、学校や会社に行けなくなったりするのです」と書かれている。まさに俺じゃん!この傾向ほんと強く出る。

「過敏の人への適応戦略」の章で書かれているのは回避する戦略もあるということでちょっと意外だった。「実際、刺激を回避する傾向は、受動的な感覚過敏よりも、社会適応度や幸福度において負の相関が弱くなります。」「回避戦略には次のようなものが含まれます。一つは他人と距離をとり、親密な関係を避けるということです。距離をとればとるほど安全なので、究極的には人との接触を避けるということです。」今割とこういう生活について考えている。まだ続きはあって「回避戦略のもう一つの原則はチャレンジを避けるということです。新しいこと、ちょっと難しいこと、負担が増えること、失敗するかもしれないこと、嫌な思いをする危険があること、それらをすべてを避けるとなると、現状維持でいくしかありません。」「回避戦略の有用な面も認めつつ、そこをどう抜け出すかが過敏な傾向を抱えた人にとっての大きな課題でしょう」と書かれていた。結局お金が稼げないからね。ネットだったら稼げるのかもしれないけど、そこを努力しようと思わないんだよなあ。

前々から小さなことで傷つくことが多かったので、実際にHSPかどうかは分からないですけど回避して生きていく選択もありと言ってもらえるのは少し安心した。傷つきやすい人たちって嫌なことをしなければいいわけですから幸福をほぼ手にしてるもので、あとはどうやってお金を稼ぐかになるんだろうあって思います。が、働きたくないんだよなあ。去年1年で、本当に心から働きたくないと思ったし、それは上司が嫌だからなんだけど、結局上司が異動しても責任がついて回りそうでそれが嫌なんだわほんと。バイトがいい!って思うんだけど、実際それで生活ができるかどうか分からないので、一人暮らししてまずは今の給料でどれぐらい生活できるかを確認すると。確認出来たらバイト生活をしたい。まあどう考えても死ぬんですけど、死ぬほど働きたくないんだよなあ。でも死にたくはないんだよなあ(笑)できるだけ死なずに嫌なことを避けることができるかが僕の人生で重要だと31年間生きてようやくわかった気がします。それと今までの人生は周りの人に全体重圧し掛かってる状態っていうんですかね。贅沢の限りを尽くした感あるので、もう死んでもいいかなというのと半分ぐらいの体重で圧し掛かるまでにはしたいなと思いました。恩返しみたいなのはできないです。

あとは行動できればいいけど。